kintoneの導入費用はいくら?料金・開発費・運用費の目安を解説

2026/7/23

「kintoneを導入したいけれど、結局いくらかかるのだろう」「月額料金以外に、開発費や保守費も必要なのか」と疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

kintoneの導入費用は、サイボウズへ支払うライセンス料金だけで決まるわけではありません。自社でアプリを作るのか、外部の開発会社へ依頼するのか、プラグインや外部サービスを利用するのかによって、総額は大きく変わります。

小規模な業務から自社で始める場合は、月額数万円程度に抑えることも可能です。一方で、複数の業務をまとめてシステム化したり、基幹システムと連携したりする場合は、初期開発費が数百万円になることもあります。

この記事では、kintoneのライセンス料金、開発費用、運用費用の相場を分かりやすく解説します。導入前に必要な費用を整理し、自社に合った予算を検討したい方はぜひ参考にしてください。

※本記事に記載しているkintoneの公式料金は、2026年7月時点の税抜価格です。

kintoneの導入費用を構成する4つの項目

kintoneの導入にかかる費用は、大きく次の4つに分けられます。

  • kintone本体のライセンス料金

  • アプリの設計・開発費用

  • プラグインや外部サービスの利用料金

  • 導入後の保守・運用支援費用

kintoneはノーコードで業務アプリを作成できるため、自社で構築すれば開発費を抑えられます。ただし、実際の業務に合ったアプリを設計し、社員が継続して利用できる状態にするには、業務整理や運用ルールの設計も必要です。

そのため、単純にライセンス料金だけを比較するのではなく、「導入から定着までに必要な総額」で考えることが重要です。

kintoneの導入費用を構成するライセンス料金、開発費、プラグイン費、保守運用費の図

kintoneのライセンス料金

kintoneには、ライトコース、スタンダードコース、ワイドコースの3つがあります。kintone公式サイトの料金ページによると、それぞれの料金は次のとおりです。

コース

月額料金

最小契約ユーザー数

最低月額料金

ライトコース

1ユーザーあたり1,000円

10ユーザー

10,000円

スタンダードコース

1ユーザーあたり1,800円

10ユーザー

18,000円

ワイドコース

1ユーザーあたり3,000円

1,000ユーザー

3,000,000円

※料金は税抜です。

ライトコースとスタンダードコースは、最低10ユーザーから契約できます。実際に利用する人数が5人であっても、10ユーザー分の料金が必要です。

たとえば、スタンダードコースを20人で利用する場合、月額料金は次のようになります。

1,800円×20ユーザー=月額36,000円

年間では432,000円です。これに開発費、プラグイン費、保守費などを加えたものが、実際のkintone導入費用になります。

ライトコース

ライトコースは、最低限の機能でシンプルな業務改善を始めたい企業向けです。

顧客情報、案件、問い合わせ、日報などをkintone内で管理するだけであれば、ライトコースでも対応できる場合があります。

ただし、外部サービスとの連携やプラグインによる機能拡張には対応していません。導入後に機能を追加したくなった場合、スタンダードコースへの変更が必要になる可能性があります。

初期費用を優先してライトコースを選ぶのではなく、将来的にどのような使い方をしたいかまで考えて判断しましょう。

スタンダードコース

スタンダードコースは、プラグインや外部サービス連携、APIを利用したカスタマイズに対応しています。

たとえば、次のような活用を検討している場合は、スタンダードコースが候補になります。

  • 帳票をPDFで出力したい

  • Webフォームの情報をkintoneへ自動登録したい

  • 会計ソフトなどの外部サービスと連携したい

  • JavaScriptで画面や操作をカスタマイズしたい

  • 複数アプリ間のデータを自動集計したい

  • kintone AIを利用したい

中小企業がkintoneを業務の中心として活用する場合、拡張性のあるスタンダードコースが選ばれることが多いでしょう。

ワイドコース

ワイドコースは、1,000ユーザー以上の大規模利用を想定したコースです。

アプリ数やスペース数の上限が大きく、組織・ユーザー管理などの大規模利用向け機能も用意されています。そのため、主に大企業やグループ企業、全国に多数の拠点を持つ組織が対象です。

一般的な中小企業であれば、まずはライトコースまたはスタンダードコースを検討することになります。

利用人数別のkintone料金シミュレーション

ライトコースとスタンダードコースについて、利用人数別のライセンス料金を比較すると次のとおりです。

利用人数

ライトコース(月額)

スタンダードコース(月額)

10人

10,000円

18,000円

20人

20,000円

36,000円

30人

30,000円

54,000円

50人

50,000円

90,000円

100人

100,000円

180,000円

※税抜価格です。

なお、kintoneは初期費用無料で、1か月から契約できます。単年契約も選択でき、公式料金ではライトコースが1ユーザーあたり年額12,000円、スタンダードコースが年額21,600円です。

月額契約と年額契約で1ユーザーあたりの単価は変わりませんが、契約期間やユーザー数を変更できるタイミングが異なる場合があります。人員の増減が多い会社は、契約前に変更条件も確認しておきましょう。

kintoneの開発費用と相場

kintoneの開発費用は、依頼する業務の範囲とカスタマイズの難易度によって大きく変わります。

一般的な目安は次のとおりです。

開発内容

開発費用の目安

テンプレートを使った簡単なアプリ作成

5万~20万円

1つの業務に対応するアプリ構築

20万~50万円

複数アプリを連携させる構築

50万~150万円

プラグインを含む本格的な業務システム

100万~300万円

JavaScript開発・基幹システム連携

200万円以上

上記はあくまで一般的な目安です。同じ「顧客管理アプリ」でも、単純に会社名や連絡先を登録するだけの場合と、案件管理、見積書、請求情報、対応履歴まで連携する場合では、開発費用が異なります。

また、開発会社によっても料金体系が異なります。アプリ数で料金が決まる会社もあれば、作業時間、機能、プロジェクト全体の難易度によって見積もる会社もあります。

kintoneの開発内容別費用相場を5万円から200万円以上まで比較した図

自社で開発する場合

kintoneは、ドラッグ&ドロップを中心とした操作で業務アプリを作成できます。簡単な日報や顧客リストであれば、専門的なプログラミング知識がなくても作成可能です。

自社で開発すれば、外部への開発費用を抑えられるだけでなく、業務変更に合わせて自分たちで改善できるメリットがあります。

ただし、担当者が通常業務と並行して開発する場合、学習や設計に時間がかかります。見た目上は完成しても、データが重複する、入力項目が多すぎる、集計しにくいといった問題が発生することもあります。

自社開発を選ぶ場合も、最初に対象業務と管理したい情報を整理してから作り始めることが大切です。

開発会社へ依頼する場合

外部の開発会社へ依頼すると、業務整理からアプリ設計、構築、テスト、操作説明まで支援してもらえます。

自社だけで進めるより費用はかかりますが、設計ミスを防ぎ、短期間で運用を始めやすい点がメリットです。複数の部署が利用する場合や、現在の業務フローが複雑な場合は、専門家への依頼が適しています。

サイボウズの公式サイトでも、パートナーによる支援として、定額開発、アプリパッケージ、伴走支援などが案内されています。公式の伴走サービス紹介では、支援費用の目安が月額数万円~数十万円、一般的な開発では初期構築数百万円~とされています。

必ずしも最初から大規模なシステムを作る必要はありません。まずは優先度の高い業務だけを構築し、実際に利用しながら対象範囲を広げる方法も有効です。

プラグイン・外部サービスの費用

kintoneの標準機能だけでは実現できない処理は、プラグインや外部連携サービスで補うことができます。

代表的な機能には次のようなものがあります。

  • 見積書や請求書のPDF出力

  • Webフォームとの連携

  • メール送信

  • カレンダー表示

  • アプリ間のデータ集計

  • 電子契約サービスとの連携

  • 会計ソフトとの連携

  • 地図表示

  • バックアップ

料金はサービスによって異なりますが、1つのプラグインにつき月額数千円から数万円程度が一般的です。複数のプラグインを導入すると、kintone本体よりプラグインの合計料金が高くなるケースもあります。

初期開発費だけでなく、毎月または毎年発生する利用料金を一覧化し、年間の総コストを確認しましょう。

kintone導入後の保守・運用費用

kintoneは導入して終わりではありません。実際に使い始めると、入力項目の変更、権限設定、集計方法の追加、新しいアプリの作成などが必要になります。

運用支援を外部へ依頼する場合の相場は、月額3万~20万円程度が一つの目安です。ただし、サポート内容や対応時間によって金額は変わります。

主な支援内容には次のようなものがあります。

  • 操作方法についての問い合わせ対応

  • アプリや入力項目の修正

  • 権限設定の見直し

  • プラグインの設定・更新

  • 新しい業務アプリの追加

  • 定例会での改善提案

  • 社内担当者への教育

  • 障害や不具合の調査

軽微な修正を自社で行い、難しい開発だけを外部へ依頼する方法であれば、保守費用を抑えられます。

一方、担当者が不在の状態で完全な内製化を目指すと、アプリが放置されたり、部署ごとに似たアプリが増えたりする可能性があります。自社で対応する範囲と外部へ任せる範囲を、導入前に決めておきましょう。

kintone導入費用のモデルケース

kintoneの導入費用をイメージしやすいように、3つのモデルケースを紹介します。

ケース1:10人で顧客管理を始める

  • スタンダードコース:月額18,000円

  • 初期アプリ開発:20万円

  • プラグイン:利用なし

  • 保守:自社対応

この場合、初年度の費用は約41万6,000円です。

まずは顧客情報と対応履歴を一元管理し、運用が定着してから案件管理などを追加する進め方が考えられます。

ケース2:30人で営業管理を行う

  • スタンダードコース:月額54,000円

  • 初期開発:80万円

  • プラグイン:月額20,000円

  • 運用支援:月額50,000円

この場合、初年度の費用は約228万8,000円です。

顧客管理、案件管理、活動履歴、売上見込み、見積書出力などをまとめて構築するケースを想定しています。

ケース3:複数部署の業務をまとめて管理する

  • スタンダードコース50人:月額90,000円

  • 初期開発:250万円

  • プラグイン・連携サービス:月額50,000円

  • 保守・運用支援:月額100,000円

この場合、初年度の費用は約538万円です。

営業、顧客対応、申請承認、請求管理など、複数部署の業務を連携させる場合は、業務整理や権限設計にも費用がかかります。

kintone導入の初年度費用を10人、30人、50人のモデルケースで比較した図

kintoneの導入費用を抑える方法

対象業務を絞って小さく始める

最初からすべての業務をkintoneへ移行すると、要件整理に時間がかかり、開発費も高くなります。

まずは「Excelでの二重入力をなくしたい」「案件の進捗を共有したい」など、課題が明確な業務から始めましょう。小規模に導入して効果を確認したうえで対象を広げれば、使われない機能への投資を防げます。

標準機能を優先する

細かな要望をすべてカスタマイズすると、開発費と保守費が増加します。

業務への影響が小さい部分はkintoneの標準機能に合わせることで、費用を抑えられます。標準機能で運用できる部分、プラグインで補う部分、個別開発が必要な部分を分けて検討しましょう。

社内担当者を決める

kintoneを継続的に活用するには、社内担当者が必要です。

担当者が簡単な設定変更やアプリ修正をできるようになれば、変更のたびに開発会社へ依頼する必要がなくなります。導入支援を依頼する場合も、完成したアプリを受け取るだけでなく、社内に運用ノウハウを残すことが重要です。

複数社から見積もりを取る

同じ要望を伝えても、開発会社によって提案内容や見積金額は異なります。

単純な金額だけではなく、次の項目を比較しましょう。

  • 業務整理が見積もりに含まれているか

  • データ移行に対応しているか

  • 操作説明やマニュアル作成が含まれているか

  • 納品後の修正に対応してもらえるか

  • 月額保守の対応範囲はどこまでか

  • 自社で修正できるよう支援してもらえるか

見積金額が安くても、必要な作業が含まれていなければ、後から追加費用が発生する可能性があります。

kintone導入で失敗しないためのポイント

kintoneの導入目的を「紙やExcelをkintoneに置き換えること」だけにすると、十分な効果が得られないことがあります。

重要なのは、現在の業務にどのような無駄や課題があり、導入後に何を改善したいのかを明確にすることです。

たとえば、次のような目標を設定します。

  • 顧客情報を探す時間を月20時間削減する

  • 案件の対応漏れをなくす

  • 売上見込みをリアルタイムで確認できるようにする

  • 日報の集計作業を自動化する

  • 外出先から必要な情報を確認できるようにする

目的と効果が明確であれば、必要な機能に優先順位を付けやすくなります。その結果、不要な開発を避け、kintoneの導入費用を適正な範囲に抑えられます。

また、現場の意見を聞かずに管理者だけでアプリを作ると、入力負担が増えて使われなくなる可能性があります。実際に操作する社員にも試してもらい、改善しながら本格運用へ進みましょう。

まとめ|kintoneの導入費用は総額で比較しよう

kintoneの導入費用は、ライセンス料金、開発費用、プラグイン料金、保守・運用費用によって決まります。

ライトコースは月額1,000円、スタンダードコースは月額1,800円から利用できますが、いずれも最低10ユーザーからの契約です。

自社で簡単なアプリを作成する場合は、ライセンス料金だけで始めることもできます。一方、複数アプリの連携やプラグイン、外部システム連携が必要な場合は、数十万円から数百万円の開発費用を見込む必要があります。

大切なのは、最初から大規模なシステムを作ることではありません。解決したい課題を整理し、優先度の高い業務から小さく始めることで、費用を抑えながら導入効果を確認できます。

企業革命では、和歌山県を中心に、中小企業向けのkintone導入・開発支援を行っています。現在の業務を確認したうえで、kintoneを導入すべき範囲や必要な機能を整理し、無理のない導入方法をご提案します。

「自社の場合はいくらかかるのか知りたい」「Excelや紙で行っている業務をkintoneに移行したい」という方は、お気軽にご相談ください。

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